RECS通信

 

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アフリカの小国ウガンダのこと(君島) 

 
(『百姓天国ニュース』2000年7・8月号掲載) (君島崇) 

 アフリカにある小国、ウガンダという国をご存じだろうか?東をケニア、西部をコンゴ、南部をタンザニア、北部をスーダンとそれぞれ国境を接する面積約20万平方キロメートルの内陸国である。大地溝帯に挟まれたアフリカ東部高地帯に位置し、赤道直下にあるにもかかわらず、首都のカンパラ(標高1,300m)の気温は、最高気温が30度を少し下回り、最低気温は20度を大きく割り込む。南にはナイル川の源流となるビクトリア湖があり、日中は水面が暖められて上昇気流が発生するため、南部の湖岸地域は雨が多い。また、地溝帯に沿って東西に火山があり、噴火活動による土地の若返りが繰り返されるため、土壌は一般にアフリカの中では、非常に肥沃である。したがって、ウガンダは作物生産性が高く、人口密度も高い。

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 ウガンダの人達の主食は、気候に応じて変化し、南部の雨の多いところでは食用バナナ(澱粉質の甘くないイモのような食感のバナナ;ふかした後に潰してマッシュポテトのようにして食する)、北部の雨の少ないところではソルガムやミレット等の穀類である。キャッサバ、サツマイモは丘陵地で、谷間の低地ではコメも栽培されている。

 ウガンダは1962年にイギリスから独立したが、その後1970年代に入り、イドゥル・アミン大統領による外国人追放、政敵の弾圧、民族浄化等の恐怖政治が10年近く続き、この間に国の社会経済基盤はほとんど壊滅した。その後も民族間対立から政情不安、治安の悪い状態が数年間続き、状況が好転したのは1986年に、現大統領ムセベニ氏が政権を獲得してからである。現在、ウガンダは、アミン政権時代にほとんど壊滅した社会経済基盤を立て直すために、欧米の援助国や国際機関の力を借りながら、復興を急いでいる。農業は国の経済の屋台骨である。労働人口の80%以上は農業に従事しており、国内総生産の50%以上は農林水産業が占め、輸出額の85%はコーヒー、茶等の農産品による。日本へはゴマ、およびビクトリア湖およびキヨガ湖で捕れる白身の魚が大量に輸出されている。

 経済復興に当たって、農業的観点からみるといくつかの問題点を抱えているが、問題の一つに土壌劣化がある。土壌が肥沃であるが故に、作物は長年にわたり無肥料で栽培されてきた。その結果、土壌中の養分が枯渇して、作物生産が低下してきている。かつてはバナナの生産地であった地域では、キャッサバやサツマイモ等、痩せた土地でも生産可能な作物に置き換わり、バナナはこれまであまり作られていなかった西部へ移動している。土地が劣化し、作物の生育が貧弱になると病気にも冒されやすくなるようで、近年病害虫による被害も報告されている。対策は短期的には肥料や農薬を与えることであるが、農民はそれらを購入するだけの経済的余裕がない。ではどうするか?緊急に考えなければならない課題である。

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